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Monday, April 25, 2022

ごみを拾って「写真をシェア」ハマる人の使命感 | スタートアップ - 東洋経済オンライン

道を歩いていて、ふとポイ捨てされたごみが気になったことはあるだろうか。気になるけど、拾うのは少し勇気がいるという人も多いのでは?そんな通常の回収ルートから漏れたごみとITをかけ合わせ、ポイ捨てごみやあらゆる環境問題を解決しようとする会社がピリカだ。

ピリカは、2011年、拾ったごみの写真をSNS上でアップして、共有し合うアプリ「ピリカ」をリリースした。投稿すると、ほかのユーザーから「いいね」の代わりに「ありがとう」をもらったり、お互いにコメントを交わしたりすることもできる。

投稿されたごみは位置情報によってマッピングされ、拾った量(個数/ごみ袋の数)も記録できる。世界のどこでごみが拾われたか、また、その量がどのくらいか記録できる仕組みだ。これまでに「ピリカ」を通じて拾われたごみは、世界100カ国以上で累計2億個以上にのぼる。

気づかれにくく感謝されにくいごみ拾いが、見えるようになったことでSNS「ピリカ」のファンは徐々に増え、延べ参加人数は200万人となった。今では全国の企業や自治体などの1500以上の団体でも使われている。

なぜこのアプリを作ったのか、アプリの目的はいったい何か、創業者の小嶌不二夫さんと利用者に話を聞いた。

ごみ拾いSNSアプリ「ピリカ」にハマる理由

ごみ拾いSNSアプリ「ピリカ」はいったいどのような人に使われているのだろうか。

アプリ「ピリカ」のスクリーンショット。拾ったごみの写真とコメントを投稿できる。ユーザー名やアイコンは加工。

宮城県亘理郡に住む豊田誠さんは、地元の海岸のごみ拾い活動をしている。亘理郡は東日本大震災でも大きな被害を受けた。海の近くに住む人の多くが移住し、かつて地域で行われていたごみ拾い活動も今では、ほとんどされていないという。

豊田さんは、長年勤めた会社を退職し、新しい仕事に挑戦しようとした矢先にコロナ禍に見舞われた。時間に余裕ができたことで、海辺のビーチクリーン活動に参加。それをきっかけに晴れた日は海に通い、ごみ拾いをする習慣ができた。昔のような海に戻したいという思いもある。地域振興も兼ね、砂浜と拾ったごみを組み合わせたアート作品を「ピリカ」に投稿している。

拾ったごみで作ったアート作品(写真:豊田誠さん撮影)

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