原発から出る高レベル放射性廃棄物(核のごみ)の最終処分場選定にかかる第1段階の文献調査が進んでいる北海道後志(しりべし)管内神恵内(かもえない)村で22日、任期満了に伴う村長選挙が告示された。午前11時時点で現職の高橋昌幸氏(71)と、新人で元食品卸会社社長の瀬尾英幸氏(79)=後志管内泊村=の2人が立候補を届け出ており、昭和61年以来36年ぶりの選挙戦となる。投票日は27日に行われ、即日開票される。
6期目を目指す高橋氏は、午前9時すぎに村役場に近い選挙事務所前で出陣式を行い、集まった60人以上の支援者を前に産業活性化や医療福祉の充実、防災体制の強化などをアピール。最大の焦点である「核のごみ」にかかる第2段階の概要調査受け入れの是非については「決めるのは村民。意見を聞き、意思を確認してから決断する。安心してほしい」と訴えた。
新人の瀬尾氏は午前10時ごろ、村役場前でマイクを握り「私に与えられた任務は4年間で核ごみ問題にくさびを打つこと。そのことが泊原発を廃炉にし、北海道を救う。高橋候補が次の調査に進まないと明言するのなら、今すぐ立候補を取りやめてもいいと思っている」などと述べた。
核のごみにかかる調査は、同じ後志管内の寿都町でも文献調査が進んでおり、昨年10月に行われた町長選挙では現職の片岡春雄氏が当選している。
神恵内村の選挙人名簿登録者数は令和3年12月1日時点で721人。
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