テレビ朝日は「未来をここからプロジェクト」の一環で持続可能な社会を目指すSDGs企画をお伝えします。
27日のテーマは、「つくる責任、つかう責任」です。
多くのファッションブランドが集うアメリカ・ニューヨークで、大量に廃棄された衣類や生地などを再生させる新たな取り組みに密着しました。
ニューヨークにあるNPOは、ファッションブランドなど、およそ600の企業と提携し、衣類のサンプル品や余った生地などを回収しています。
店に専用の袋を預けていて、不用品が詰められた後、倉庫に送られてきますが、その量は週に2700キロにも上ります。
NPO「ファブスクラップ」代表、ジェシカ・シュライバーさん:「グローバルブランドから地元企業まで、多くのブランドと提携しています。(ここがなければ)廃棄物は埋め立て地に捨てられるか、焼却されてしまうでしょう」
商品の生産過程で出るごみも多く、素材ごとにリサイクルやリユースに向けて手作業で仕分けしています。
ボランティア:「まだ、服になる前の段階のものですら(ごみが)これだけあることに驚いています」
繊維くずなど再利用できないものは、パートナー企業に送り、細かく裁断され、断熱材やカーペットなどに生まれ変わっています。
仕分けされた生地は、その場で購入することもできます。
買い物をしたデザイナー:「持続可能なファッションと不用品のリメイクが好きなので、この生地を私の作品に使えてうれしいです」
日常に欠かせない衣類だからこそ、ごみを減らしたい。
持続可能な社会に向けて、そんな思いが広がっています。
NPO「ファブスクラップ」代表、ジェシカ・シュライバーさん:「これまで、7000人以上のボランティアに支えられてきました。素晴らしいことです。この取り組みは、ファッション業界を良くし、問題に対処する他にないものだと思います」
衣類ごみの75%が商品化前の生地のサンプルだということで、ジェシカさんは生産段階からのごみの削減を目指し、この取り組みを世界に広げたいとしています。
また、日本の人たちにも「新しいものを買う前に再生や再利用を考えてほしい」と呼び掛けています。
この取り組みで450トン余りの衣類ごみが再生されました。
からの記事と詳細 ( ファッションの街NY 衣類ゴミを再生させる新たな取り組み ブランド600社が参加 - テレビ朝日 )
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