奈良県香芝市にあるごみ処理施設の工事をめぐり、施設を管理する組合の議会の前議員が、施工業者側から賄賂を受け取ったとして逮捕された事件で、賄賂は前議員の知人の女性への貸し付けを装って渡されたとみられることが関係者への取材でわかりました。
業者側から提供された金は、賄賂を含めて１０００万円を超えるとみられ、特捜部が資金提供の実態を詳しく調べています。
奈良県香芝市の前市議会議員で市内にあるごみ処理施設の管理組合の議会の議員も務めていた北川重信容疑者（７２）は、おととし３月までに施設の工事に関して有利な取り計らいを受けたいなどの趣旨と知りながら施工業者の７２歳の男性顧問から４７９万円の賄賂を受け取ったとして、１９日、大阪地検特捜部に収賄の疑いで逮捕されました。
関係者によりますと、賄賂は、北川前議員の知人の女性名義で借用書が作成されたうえで、業者側から女性の口座に振り込まれ、貸し付けを装ったとみられるということです。
また、北川前議員が顧問から手渡しで賄賂を受け取ることもあり、業者側からの資金提供の総額は、賄賂も含めて１０００万円を超えるとみられるということです。
特捜部は、前議員らが賄賂の発覚を免れようとしていたとみて、資金提供の実態を詳しく調べています。
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