奈良県香芝市にあるごみ処理施設を管理する組合の議会の前議員が、施工業者側から賄賂を受け取ったとして逮捕された事件で、業者側が前議員に、工事の受注ができるよう入札の仕組みの変更を依頼していたことが関係者への取材でわかりました。
特捜部は賄賂との関連も含めて調べています。
奈良県香芝市の前市議会議員で市内にあるごみ処理施設の管理組合の議会の議員も務めていた北川重信容疑者（７２）は、おととし３月までに施設の修繕工事や建て替え工事に関して、有利な取り計らいを受けたいなどの趣旨と知りながら施工業者側から４７９万円の賄賂を受け取ったとして、１９日、大阪地検特捜部に収賄の疑いで逮捕されました。
組合によりますと、北川前議員が平成３０年度の議会で、随意契約だった施設の修繕工事を、競争入札に変更するよう複数回にわたって発言し、幅広く業者が参入できるように一部の入札の仕組みが変更されたということです。
関係者によりますと、こうした発言は、施工業者側から入札に参加できるようにしてほしいと依頼を受けたあと北川前議員が行っていたほか、業者側は、建て替え工事についても便宜を図るよう依頼していたということです。
特捜部は議会での発言と賄賂との関連も含めて調べています。
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