「仕事の効率をアップさせる5つのポイント」を5回にわたってご紹介しています。前回は「マインドを変える」をお届けしました。3回目のテーマは「モチベーションを変える」です。
これからずっと続く仕事人生。どうせならイヤイヤ仕事をするよりも、夢中になって仕事をする時間を増やしたいと思いませんか?
やらされ仕事ばかりしていると、ストレスもたまるし、疲れるし、仕事の効率も悪くなります。どうせ働くなら、楽しく働ける時間が多い方がいいですよね。
夢中になって働く時間が増えると、結果的に仕事の効率が上がり、成果も出しやすくなります。そうなると、達成感や充実感を得られるので、さらに仕事が楽しくなるという"よいスパイラル"がつくれます。
モチベーションを変えるには?
そうはいっても「夢中になれる仕事ができたらいいけど、世の中そんなにうまくいかない」「誰でも楽しく働けるのだったら苦労しない」と思った方もいるでしょう。そこで今回は「モチベーション」を切り口に、今すぐできる気持ちの切り替え方をお伝えします。
「行動原理」が分かれば、モチベーションも変わる
イヤイヤ仕事からイキイキ仕事へシフトしようと思ったら、はじめに知っておいてほしいことがあります。それは人間の「行動原理」です。人が行動する理由は、大きく分けると2つしかありません。それは、「快追及」と「不快回避」です。
快追求は「欲しい」という欲求です。何か得たいものがある、夢や目標を実現したい、あるいは「楽しい、嬉しい、気持ちいい」という感情を得るために行動します。
一方、不快回避は、イヤなことを避けるための行動です。「つらい、苦しい、痛い」といったことを避けるために行動します。不快回避の最たるものが、火事場のバカ力です。
あなたの行動スイッチは「快追求」? それとも「不快回避」
あなたは普段、快追求と不快回避どちらの行動スイッチを使っているでしょうか。自覚されている方は少ないと思うので、簡単に分かる方法をご紹介します。
まずは、半年先でも3年先でもいいので、「未来のこと」を考えてみてください。
未来について考えて、ワクワクする人は快追求型です。これに対して、未来のことを考えるとワクワクよりも不安や焦りが出てしまい、落ち込む傾向にある人は不快回避型です。これは人の個性ですので、どちらがいい、悪いというものではありません。まずは自分の傾向を知ることが大事です。
今までイヤイヤ仕事をされてきた方は、不快回避のスイッチを活用していたと言えるでしょう。しかし、不快回避スイッチだけで働き続けると、仕事の効率が低下しがちです。さらに、いつも締め切りや義務感、責任感、不安などに追い立てられることになるので、頭も心も体もすり減ってしまいます。
快追求の仕事スイッチをONにする方法
では、どうしたら快追求の行動スイッチを入れることができるのでしょうか。
もちろん、今の仕事が好きで、やりがいや充実感を得られるのであれば理想的です。そういう方は、そもそも仕事の効率化には悩まないでしょう。仕事にやりがいを見出すことが難しいからこそ、悩まれている方が圧倒的に多いのです。
やらされ仕事をしている方は、まず「今日の最高のアウトプット」をイメージすることから始めてみてください。やり方は簡単です。毎朝仕事に取り掛かる時、以下のことを考えるだけです。
・今日の仕事、本当はどうなったらいい?
・そのために今日できることは?
この話をすると、「今日の仕事のアウトプットをイメージすることは、すでに毎日やっています」と言う方もいます。
そういう方は、今日だけでなく、そのちょっと先、今週、来週、今月の仕事の着地点について「本当はどうしたい?」「そのために今日できることは?」と、問いかけてイメージしてみてください。
メンタルリハーサルで、行動スイッチをONにする
このようにあらかじめゴールをイメージしてシミュレーションすることを、コーチングでは「メンタルリハーサル」と呼んでいます。
メンタルリハーサルをすることで、「こうなりたい!」という快追求の行動スイッチがONになります。すると、「しなければいけない」という義務感からではなく、より主体的かつスムーズに仕事に取りかかれるようになります。結果的に仕事の効率も上がっていくわけです。
誰だって仕事の効率を上げて質の高い仕事をしたほうが快活でいられます。同じ1日をすごすのでも、頭の中でどんなゴールのイメージを持っているかで、成果・結果も変わってきます。ぜひ、試してみてください。
からの記事と詳細 ( 【特集】仕事の効率をアップする5つのポイント(3) 仕事の「やらされ感」を無くす、簡単なコツ - マイナビニュース )
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