「京都府宇治市の府営西大久保団地で、破砕された家電などの不法投棄が相次いでいる」。京都新聞社の双方向型報道「読者に応える」に、そんな声が寄せられた。現場を取材すると夜間に持ち込まれているとみられ、住民らは「大変困っているので絶対に捨てないで」と訴えている。
同団地では9月ごろから、ごみ袋に入ったエアコンの部品や電気ケーブルなどが各棟前の集積所に捨てられるようになった。12月下旬には9カ所で70リットルのごみ袋を計26個確認でき、同団地連合自治会の小淵彰副会長(71)によると「大量かつ連続する不法投棄は初めて」という。
車道沿いの集積所が中心で、不燃ごみの収集日の朝に見つかることが多い。小淵副会長は「塀に囲まれた集積所なので目に付きにくい。深夜に業者が車で運び込んでいるのでは」と推測する。
同市ごみ減量推進課は、家電リサイクル法で有料回収が義務づけられている製品や産業廃棄物が含まれるため通常は収集できないとしつつ、「自治会からの要望で後日、特例的に回収している」とする。
不法投棄物は集積所の外に移して回収を待っているが、住民らは「重くて1人では運べない袋もある」と苦慮する。同自治会は投棄をやめるよう掲示をしたが効果はなく、防犯カメラの設置は費用やプライバシーの面で難しいとする。
小淵副会長は、不法投棄物が残ると集積所が整理されず、放火などの恐れもあるとし、「片付けてもまた捨てられて困り果てている。今すぐやめてほしい」と呼び掛けている。
からの記事と詳細 ( 団地に相次ぐ大量不法投棄、住民迷惑 ごみ袋に家電や配線「業者が運び込んでいるのでは」 - 京都新聞 )
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