奈良公園のシカがごみを食べてしまう問題の解決に役立てようと、奈良県生駒市にある大学の研究チームがシカの保護団体などと協力して、公園内のごみの種類や分布の状況を調査することになりました。
調査を行うのは、奈良先端科学技術大学院大学の安本慶一教授らの研究チームとシカの保護団体、奈良の鹿愛護会などです。
奈良公園では、愛護会が毎日、ごみを拾っていますが、ことし３月までのおよそ１年間の間に死んだ１６頭のシカの胃袋からレジ袋やお菓子の袋といったごみが見つかり、対策が課題となっていました。
調査はごみを拾う人に音と動きを感知するセンサーがついたスマートウォッチを身につけてもらい、ごみを拾う動作とその際に出る音によって、種類と位置を自動的に記録していくというものです。
来年３月ごろからおよそ１年かけてデータを集め、シカが誤って食べそうなプラスチックのごみが捨てられやすい場所を把握し重点的な清掃などに生かしたい考えです。
愛護会によりますと、こうしたごみの分布などの調査は初めてです。
研究チームの松田裕貴助教は、「データが集まればごみ拾いを効率化できる。この技術で、奈良のシカが誤ってごみを食べてしまう問題だけでなく、日本各地のごみ問題の解決にもつなげたい」と話しています。
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September 05, 2020 at 03:53PM
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奈良公園のごみ分布調査へ｜NHK 関西のニュース - nhk.or.jp
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