三重県四日市市楠町の吉崎海岸で9月3日、毎月第一日曜日の早朝清掃があった。台風によるごみの漂着はこれからが本格的なシーズン。この日は企業や労働組合からの「みんなで参加」も多く、いつもよりにぎやかな300人近い人が砂浜に出て、プラスチックごみなどを拾った。【海岸のごみを拾う参加者たち=四日市市楠町】
楠地区まちづくり検討委員会や四日市ウミガメ保存会が中心になって運営しており、この日は午前8時から清掃し、そのあと、三重県上野森林公園(伊賀市)から招いた講師がバッタについて話した。吉崎海岸には珍しいバッタもたくさん見られるという。日差しが強く、テントではかき氷もふるまわれた。
お盆を直撃した台風7号の影響などで、海岸には流木や砂、ペットボトル、プラスチックごみなどが漂着していた。地元の人によると「まだ量は多くない」そうだが、参加者たちは、流木の間にはさまったプラスチックごみなどを拾い、ごみ袋に詰めて歩いた。(漂着した流木やプラスチックごみ)
吉崎海岸では9月23日、「伊勢湾ECOデイキャンプ2023」が開催され、清掃と流木アート体験がある。四日市ウミガメ保存会主催。10月1日には、四日市市主催の「よっかいち海ごみゼロ大作戦2023」がある。こにゅうどうくんも参加の予定。清掃のあと、四日市大学の専門家によるマイクロプラスチックごみについての話がある。また、鳥羽市の答志島奈佐の浜へ漂着ごみの清掃に行く「伊勢湾ECOデイキャンプ2023」の催しもあり、三重県四日市庁舎前からバスで向かう。こちらは一般2000円、小学生以下1000円(活動費、弁当代、保険料含む)。四日市ウミガメ保存会主催。定員がある催しもあり、ホームページなどで確認を。(強い日差しの中でごみを拾う家族連れら)
吉崎海岸では2014年7月に127個のアカウミガメの産卵が記録された。ハマヒルガオなどの植物や鳥、カニ類や貝類なども豊富に見られるという。(記念写真を撮る参加者たち)
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