名古屋市が6月から、フリマアプリの「メルカリ」で粗大ごみの販売を始めました。思わぬ掘り出し物があるかもしれません。
名古屋市南区にある、市の環境局の施設「南リサイクルプラザ」。
机やいす、ギターなど、市が粗大ごみとして回収したうち、まだ使えそうなものが並べられています。
ごみの前で写真を撮っている職員がいました。
名古屋市の職員:
「メルカリに出品するための写真を撮っているところです」
名古屋市は6月から、フリマアプリ「メルカリ」で粗大ごみの販売を始めました。サイトでは、茶だんすやイス、さらにはトレーニング機器まで、市民が出したごみの中でまだ使えそうなものを、300円から1500円ほどで販売しています。
【動画で見る】まだ使える物を出品…名古屋市がメルカリで“粗大ごみ”の販売を開始 椅子や収納ケースなど300円から
名古屋市の職員:
「今日はちょうど収集があった日で、今回はゴルフバックとかも来ましたので、きれいにして販売させていただこうと思っています」
少しでも買い手がつきやすいように丁寧に汚れを落とし、状態が分かりやすいよう様々な角度から写真を撮影して出品します。
名古屋市の職員:
「粗大ごみのリユースは過去からやってきたんですけども、メルカリさんのプラットフォームを利用させていただくことで、より利用者の幅も広がって、この事業も知っていただけるかなという狙いで」
処分するごみの量を減らし、売り上げが市の財源にもなるリユース事業。これまでは、購入する前に施設に出向いて抽選の申し込みをしなければいけない手間もあって、利用者数が伸び悩んでいました。
新たな取り組みでは、メルカリに出品することで現地に足を運ばなくてもリユース品の情報を見ることができるほか、キャッシュレス決済も可能で引き渡しがスムーズになりました。
購入した市民:
「メルカリでこちらのラックを購入して、300円だし。レトロな物とかが好きで、家でコレクションをいろいろしていて。コカ・コーラのいろんな瓶だったりとかを並べて飾ろうかなと思って。アカウントを見ていても、すごくきれいで状態の良い物がいっぱい出品されていたので、いいなと。このまま崩してごみになるよりは、欲しい人がたぶんいると思うので、どんどん増えたらいいなと思います」
メルカリでのまだ使える粗大ごみの販売は、名古屋市のほかに愛知県蒲郡市なども導入しています。
名古屋市の場合、購入できるのは市内に住んでいたり、勤めたりしている人に限定していて、自ら南リサイクルプラザに取りに行く必要があります。
名古屋市は、捨てたものを他の人に使われたくないという人は粗大ごみを出す際の手数料のシールに「リユース不可」と書いてほしいとしています。
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