
無人航空機のドローンを使って河川への不法投棄を監視するスカイパトロールを県が実施している。大磯町高麗を流れる花水川で10月29日、ドローンを飛ばして空から川の美化活動に対する協力を呼びかけ、ごみを探した。海洋汚染の一因になっているプラスチックごみをなくそうとする取り組みのひとつ。
「不法投棄パトロール中です。ごみは持ち帰りましょう」。金目川下流部の花水川に架かる花水橋付近。上空のドローンからアナウンスが流れた。スピーカーを搭載したドローンが土手に戻ると、もう1機別のドローンが飛び立った。
操縦するのは、県の不法投棄監視職員。2人1組になり、ドローンのカメラがとらえた映像を手元のモニターで見ている職員が、パイロットを務める職員に「ストップ」と声をかける。ごみを見つけたので、静止画を撮影するという。河川敷や川の中など約300m四方をドローンでパトロールした。
海への流出防ぐ
かながわ海岸美化財団の調査報告によると、海岸ごみの約7割は河川から流れてきたものだという。同財団が1年間に回収する人工ごみの60%近くにあたる約400tがプラスチックごみで、年々増加傾向にある。
県は、河川のプラスチックごみなどの流出をいかに抑えるかを課題と位置づけ、早期発見・早期回収するためにドローンを導入。2020年1月から週1回程度、相模川と中津川の流域でスカイパトロールを試行した。今年1月からは対象河川を増やし、金目川(花水川)と酒匂川、水無川でも始めた。
やぶが茂っていて車や人が入れない河川敷、川の中洲、目視で確認できない場所などのごみの有無や種類を把握しやすくなった。ごみの記録画像は河川を管理する県の土木事務所へ提供し、地元市町村やボランティア団体・企業などとも連携した清掃活動に役立てる。
県資源循環推進課の職員は「ドローンを活用したごみパトロールは全国でも少ないのでは。不法投棄をしない意識付けとともに『かながわプラごみゼロ宣言』の実現を目指していく」と話す。
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