コロナ禍で多くの人が自宅で長い時間過ごしている今。排出される家庭ごみの量は、どのくらい増えているのだろうか?
そんな「コロナ禍前後の家庭ごみ」に関する実態調査がこのほど、BRITA Japan株式会社により、全国の20〜60代の男女計1,000人を対象にして実施された。
コロナ禍の家庭ごみ
コロナ禍で48.0%が家庭ごみが増えたと回答した。増えた人に対して、コロナ禍前と比較してどの程度ごみの量が増えたか聞いたところ、その平均量はコロナ禍前の131.5%だった。
増えたごみの1位は「生ごみ」で55.0%、2位「マスク」で51.9%に続き、「ペットボトル」が47.9%で3位という結果になった。家庭ごみが増えた理由について聞いたところ、1位は「おうち時間が増えた」80.0%、2位「自炊が増えた」44.6%、3位「食品のテイクアウトが増えた」29.4%という結果に。
おうち時間の増加に伴い、自宅での食事が増えたことで生ごみや飲料のペットボトルのごみが増えたことがわかる。また「通販で買い物をすることが増えた」(29.2%)ことで、「ダンボール」(41.3%)のごみも増えているようだ。
家庭ごみを減らすために
家庭ごみを現在のどのくらいに減らしたいか聞いたところ、「現在の80%」が最も多く26.6%、続いて「現在の50%」が22.2%、平均して現在の64.8%に減らしたいという結果になった。
家庭ごみを減らすためにしていることは、1位「マイバッグ」65.1%、2位「食べ残しを減らす」45.0%、に続き「マイボトルを使う」33.1%が第3位となった。
家庭ごみが増えたことで起こること
家庭ごみが増えることによって、「ごみを片付ける作業が増えた」(48.8%)、「ごみ捨てに行く頻度が増えた」(31.9%)などごみを片付ける作業が増えたこと以外に、18.5%が「部屋が散らかる」、16.9%が「部屋が狭くなった」と回答した。
また、在宅時間の満足度を聞いてみたところ、コロナ禍で家庭ごみが「100%以上125%未満になった人」の在宅時間の満足度は平均「6.5点」、「125%以上150%未満になった人」は「6.1点」。「150%以上になった人」は「5.9点」と、家庭ごみの量と在宅時間満足度は反比例する傾向にあった。
コロナ禍で家庭ごみが増えた背景と、家庭ごみを減らすために(大阪商業大学 原田禎夫 准教授)
コロナ禍での巣ごもり需要の増加とともに、家庭ごみが各地で急増しています。特に、食品の容器包装などのプラスチックごみは世界中で大きく増えていますが、日本も含めてリサイクルは十分に進んでいません。
川や海にプラスチックごみが流れ出さないようにすることはもちろん、プラスチックごみを元から減らすことはその処理を担う地方自治体の財政にとっても大きな意味があります。亀岡市では今年1月に日本初のレジ袋禁止条例がスタートして以来、保津川のごみの中でもレジ袋は大きく減っていますが、残念ながらペットボトルはまだまだ増え続けています。マイボトルでいつでもおいしい水やお茶を、mymizuチャレンジを通じて、新しいライフスタイルが広がることを期待しています。
原田禎夫(はらだ さだお)
大阪商業大学公共学部 准教授
特定非営利活動法人プロジェクト保津川代表理事
1975年生まれ、京都府亀岡市在住
近年深刻な問題となっている海や川のプラスチック汚染について、内陸部からのごみの発生抑制の観点から取り組むとともに、京都・保津川をフィールドに筏流しの復活や天然鮎の復活、内水面漁業の振興など川の文化の再生と伝承に取り組んでいる。
※BRITA Japan調べ
<調査概要>
調査対象:全国の20〜60代の男女計1,000人
調査方法:インターネット調査
調査期間:2021年8月5日(木)~8月6日(金)
※調査結果の数値は小数点以下を適宜四捨五入して表示しているため、積み上げ計算すると誤差がでる場合がある。
出典元:BRITA Japan株式会社
https://www.brita.co.jp/
構成/こじへい
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