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Tuesday, July 13, 2021

この価格帯でベストレベルの音:ゼンハイザー CX True Wireless - ギズモード・ジャパン

イヤホンで優先すべきは何かという話です。

イヤホン買おっかな、買い換えよっかなという人。最近はいいやつがたくさんあって迷っちゃいますよね。迷いすぎて決められなくて、いっそNothingが日本上陸するまで待とうかななんて気にもなる今日この頃…。

今日は、今月頭にリリースされたばかりの「Sennheiser CX True Wireless」を、米Gizmodo編集部がレビューしました。「上質な音色、それが全て」と公式が言う通り、音の良さにふったエントリーモデルのイヤホンになってます。


ワイヤレスイヤホン探している人で、音を重視したい人います? 潤沢に予算があるなら、 Master & DynamicのMW08とか、SonyのWF-1000XM4がおすすめです。が、予算をちょっと抑えたいというのならゼンハイザーのCX True Wirelessはどうでしょう。130ドルで耳が幸せになれます。

もちろん、価格を考えると、音質を優先させるなら機能面で我慢しないといけないところはあるんですけれど。

Sennheiser CX True Wireless Earbuds

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Photo: Andrew Liszewski/Gizmodo

これは何?:ゼンハイザーのエントリーレベルのワイヤレスイヤホン。去年リリースのCX 400BT True Wirelessのお手頃バージョン

価格:130ドル(日本では1万7000円)

いいところ:サウンドプロフィールをいじれるアプリつきのワイヤレスイヤホンとしてベストレベルの音質

残念なところ:アクティブノイキャンなし、アンビエントモードなし、ゴツい

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6月リリースのCX True Wirelessは、去年出たCX 400BT True Wirelessの後継機種として、さらにお求めやすくなったエントリーレベルのイヤホン。デザインがブラッシュアップされるとともに、バッテリー持ちなどが改善した上で、価格が70ドル下がっています。市場最安値とは言いませんが、それでもかなりお求めやすい価格。この価格帯なら何もかも詰め込むわけにはいかないのは当然ですが、音の良さで知られるゼンハイザーに、音を諦めるという選択肢はありません。

サイズと機能のバランスで結果この大きさ

イヤホンに限らずガジェットなら何でもそうかと思いますが、サイズ・重さと搭載されるテクノロジのバランスって大切ですよね。例えば、SonyのWF-1000XM4なら機能性を重視した結果、イヤホンは大きめでゴツくなり、装着感を高めるためメモリーフォームのイヤーチップを使っています。例えば、Beats Studio Budsならつけ心地とつけやすさを優先したことで、同価格帯(150ドル)で比べると音がイマイチになっています。

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左:AirPods 真ん中:Beats Studio Buds 右:CX True Wireless
Photo: Andrew Liszewski/Gizmodo

ゼンハイザーもサイズとテクノロジーのバランスに折り合いをつけたのでしょうが、個人的に好きな(装着しやすい)サイズよりはちょい大きめかな。デザイン自体がゴツめなのもあって、正直見た目はそこまでスタイリッシュではないかと。同じ大きめのイヤホンなら、Master & Dynamicの方がデザインと耳への収まりの良さはうまいと思います。

とはいえ、CX True Wirelessには4種類のイヤーチップがはいっており、耳へのフィットは問題ないのです。ゴツめデザインで耳から多少飛び出はしますが、そこそこ軽いので落ちる心配も特にはなし。

良タップコントロール

イヤホンのタップコントロールって好きですか? 個人的には使いにくいと思っていて、けっこうイライラすることあります。物理ボタンの方が扱いやすいと思っています。なので、タップコントロールのファンではない人間が使ったということを踏まえて聞いてください。

CX True Wirelessのタッチコントロールは非常に敏感で、やさしーく優しく触れても反応してくれます。イヤホンをタップするのと、実際に機能が発動するまでにちょっとタイムラグがあります。ただ、タップすると小さなビープ音がするので、そのおかげでタイムラグがあっても(イヤホンにコマンドが)伝わっていることはわかるので、機能発動まで待ちやすいっちゃ待ちやすいんですけどね。

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タッチ感度がいいので使いやすくはあるものの、アプリ経由でタッチコントロールを完全OFFにするのも可能。
Photo: Andrew Liszewski/Gizmodo

ゼンハイザーの無料アプリ(iOS/Android両方あり)でタップコントロールのショートカット設定も可能。また、タップコントロールをオフにしてしまうこともできるので、意図せずイヤホン触って誤作動するのが嫌ならオフもあり。私はスマウォでコントロールする派なので、タップコントロールをオフれるという仕様は気に入りました。

充電ケースはコンパクト

価格から高級感あるケースは期待していなかったので、プラスティックで問題なし。イヤホン自体がゴツいわりに、充電ケースは比較的コンパクトです。それでも、AirPods/ AirPods Proのケースよりは大きいですが。

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スタイリッシュではないかもしれない充電ケースも、バッテリーもち27時間なら許せる。
Photo: Andrew Liszewski/Gizmodo

充電はワイヤレス非対応でUSB-C有線のみ。Amazon Echo Budsが、プラス10ドルでワイヤレス充電対応なので、価格と機能で何をとるかってことですね。でも、CX True Wirelessの充電ケースはイヤホンのフル充電2回分で、イヤホン自体のバッテリー9時間と合わせると27時間使えます。

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ワイヤレス充電はなし、USB-Cのみ!
Photo: Andrew Liszewski/Gizmodo

Appleの初代AirPodsはバッテリーもち24時間で、CX True Wirelessより30ドル高いので、これまた優先すべきは何かって話です。

130ドルのワイヤレスイヤホンなら最高音質

お手頃価格帯のCX True Wirelessですが、音を聴いたとたん驚きました。いいんです、音が。この価格でこの音は、かなりいい

高いサウンドクオリティの秘密はゼンハイザー独自の「TrueResponseトランスデューサー」。搭載されているドライバは7ミリなのですが、11ミリドライバ採用のMaster & DynamicのMW08にも引けを取りません。正直、今までレビューしてきたワイヤレスイヤホンでは、最高クラスの音だと思います。

レビューでベース音をテストする時は、サーフ・メサの『ily』を聞くことにしています。00:30のビートのところが特にわかりやすいと思うのですが、Beats Studio Budsだとベースがフラットになっちゃって、他のシャープな高音に負けている印象。これが、CX True Wirelessだと全ての音域がクリアに耳に届きます。低音域も満足度が高い。

ゼンハイザーは「TrueResponseトランスデューサー」ってPRで言い過ぎ!と思ってましたが、これは言いたいくなるのもわかります。ゼンハイザーがゼンハイザーであるために、ブランドの要である音質は妥協せずに価格をさげることに成功しています。で、そのシワよせがきたのがアクティブノイキャン。アクティブノイキャン対応のイヤホンは最近どんどん増えてますが、CX True Wirelessはなしです。

話は戻って良音についてですが、この価格帯のイヤホンでは珍しく専用アプリ「Sennheiser Smart Control」から、イコライザーの設定をいじれます。イコライザーはスライダーが3つだけですが、それでも価格を考えれば十分すぎるほど。こういうところも、音に対するこだわりがでてると思いました。

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この価格帯でここまでいじれるアプリがついているのは珍しい!
Photo: Andrew Liszewski/Gizmodo

買い?

アクティブノイキャンなしでもいいというなら(個人的にはアクティブノイキャンの効果って各社がアピールするほどはないと思ってる)、ありです。イヤホンのゴツさに目をつぶれるなら、ありです。この価格であの音なら、ガッカリしたなんて言う人は、まずいないと思います。

アプリでカスタマイズ可能なのも、130ドルという価格ではレア。昨今当たり前となりつつあるアクティブノイキャンやアンビエントモードはついていませんが、それこそが130ドルという価格の秘密。ゼンハイザーが何を優先したか、非常に明確ですね。

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