城山展望台を掃除する城山登山会のメンバー=鹿児島市城山町
午前5時27分。鳥のさえずりや虫の鳴き声だけが聞こえる展望台に、落ち葉を掃く松元昭子さん(75)の姿があった。「20年ほど前から続けている。1人だと時間が掛かるけど、みんなでやればすぐ終わる」と松元さん。10分後には6人がほうきを握り、慣れた手つきでクスやイチョウの葉を集めた。
展望台だけでなく、遊歩道や奥にある石像の付近まで目を届かせる。雨の日を除き毎日活動しているという。7年目を迎える立山繁さん(76)は「当初はお礼のつもりで始めたが、いつしか、観光客にきれいな鹿児島を感じてほしいという思いが高まってきた」と話した。
香川県高松市から観光で訪れた永岑(ながみね)鈴代さん(54)は「ごみ一つ落ちていないので気持ちがいい。毎朝行う姿勢がすばらしい」と笑顔を見せた。
以前は会費で購入していたほうきは、市公園緑化課が定期的に交換している。西原直樹課長は「観光地をきれいに保つ活動を続けていただき、本当にありがたい」と長年の活動をたたえた。
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