Pages

Sunday, July 4, 2021

桜島と鹿児島湾…観光客に人気の展望台 ごみ一つない理由 ラジオ体操の「お礼」 30年続く早朝清掃 | 鹿児島のニュース - 南日本新聞

城山展望台を掃除する城山登山会のメンバー=鹿児島市城山町

城山展望台を掃除する城山登山会のメンバー=鹿児島市城山町

 鹿児島市の城山展望台でラジオ体操をしている城山登山会(屋久蔵雄会長)は、今年で創設92年目を迎える。58人が登録し、毎朝40~50人が顔を見せる中、ボランティアで清掃を続けている人たちがいる。「場所を使わせてもらうお礼に」と、三十数年前に始まった取り組みは今も引き継がれ、鹿児島湾に浮かぶ桜島や市街地を一望できる人気の観光地の美化につながっている。

 午前5時27分。鳥のさえずりや虫の鳴き声だけが聞こえる展望台に、落ち葉を掃く松元昭子さん(75)の姿があった。「20年ほど前から続けている。1人だと時間が掛かるけど、みんなでやればすぐ終わる」と松元さん。10分後には6人がほうきを握り、慣れた手つきでクスやイチョウの葉を集めた。

 展望台だけでなく、遊歩道や奥にある石像の付近まで目を届かせる。雨の日を除き毎日活動しているという。7年目を迎える立山繁さん(76)は「当初はお礼のつもりで始めたが、いつしか、観光客にきれいな鹿児島を感じてほしいという思いが高まってきた」と話した。

 香川県高松市から観光で訪れた永岑(ながみね)鈴代さん(54)は「ごみ一つ落ちていないので気持ちがいい。毎朝行う姿勢がすばらしい」と笑顔を見せた。

 以前は会費で購入していたほうきは、市公園緑化課が定期的に交換している。西原直樹課長は「観光地をきれいに保つ活動を続けていただき、本当にありがたい」と長年の活動をたたえた。

Adblock test (Why?)


からの記事と詳細 ( 桜島と鹿児島湾…観光客に人気の展望台 ごみ一つない理由 ラジオ体操の「お礼」 30年続く早朝清掃 | 鹿児島のニュース - 南日本新聞 )
https://ift.tt/3ydN7XI

No comments:

Post a Comment