北海道放送(株)
今週は、「SDGs北海道から未来へWEEK」と題して、さまざまな取り組みを紹介しています。 今回、目指すゴールは17の目標のうち…14番の「海の豊かさを守ろう」です。 海を漂うプラスチックごみで廃棄された網=漁網が大きな問題となっています。その漁網を新たな商品に生まれ変わらせる動きが始まっています。 角を突き合わせる2頭のエゾシカ。北海道東部で先月撮影されました。漁網が互いの角に絡まり身動きが取れなくなっているのです。2頭はその後、死にました。 「あの間にあるのは漁業ゴミですね…」(ネイチャーガイド・橘利器さん) 日本に漂着する海洋プラスチックごみのうち、およそ4割が漁網やロープなどの漁具と言われています。 「雪が少し積もってその下の草を食べようとして、(シカが)掘り起こそうとする。その時に角が地面すれすれに動くし、漁網とかロープがあると絡まってしまう。ロープや漁網が絡まっているシカは、毎年、何頭も見ている」「結局、人間の不始末が動物を殺すことになっているわけで、これはまずいと思う」(ネイチャーガイド・橘利器さん) 北海道の海岸を取材すると… 「釧路の海岸に来ています。おそらく漁で使ったのでしょうか、大きな漁網も打ち上げられています」(記者リポート) 海に流れ出た廃棄漁網などは、海洋プラスチックごみとして、いま世界で問題となっています。毎年800万トン以上=ジャンボジェット機5万機分が海に流れ込んでいて、2050年には魚の量より多くなると予測されています。 海を漂うプラスチックは、波に打ち砕かれ、5ミリ以下のマイクロプラスチックと呼ばれる細かい破片に。これらを魚が食べることで生態系全体に影響が出ると専門家は指摘します。 「生き物の体長の低下とか、再生産率、つまり子どもを産まなくなってしまうとか、炎症を起こして傷ついて生存率が下がるとか、そういう論文が出ている」(九州大学応用力学研究所・磯辺篤彦教授) そんな中、廃棄漁網をリサイクルする動きも。 この企業では、廃棄漁網を回収し、ナイロン樹脂を製造、アパレルや自動車部品など、幅広い分野の製品の素材として生まれ変わっています。 その一つがこちら。「かばんの街」兵庫県豊岡市のメーカーがつくりました。 「ファッション・アパレルの世界では、ひとつのキーワードとしてサスティナブルなファッション・アパレルが切り口になっている。使い終わったらすぐに回収されてリサイクルに回る仕組みができれば漂着ごみの4割を占める漁網・漁具は減らせると思う」(リファインバース高機能樹脂事業部・玉城吾郎部長) 廃棄された漁網を減らし新たな商品に…。豊かな海を次の世代に残すための取り組みが進んでいます。 「ファッション・アパレルの世界では、ひとつのキーワードとしてサスティナブルなファッション・アパレルが切り口になっている。使い終わったらすぐに回収されてリサイクルされる仕組みができれば漂着ごみの4割を占める漁網・漁具は減らせると思う」(リファインバース高機能樹脂事業部・玉城吾郎部長) 廃棄された漁網を減らし新たな商品に…。 豊かな海を次の世代に残すための取り組みが進んでいます。 4月28日(水)「今日ドキッ!」午後6時台
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