【茨城新聞】小美玉に広域ごみ処理施設完成 石岡など4市町 4月から供用開始 - 茨城新聞

2021年3月28日(日)

小美玉に広域ごみ処理施設完成　石岡など4市町　4月から供用開始

4月1日から供用開始となる「霞台クリーンセンターみらい」=小美玉市高崎

霞台厚生施設組合が茨城県小美玉市高崎で建設を進めてきた「霞台クリーンセンターみらい」が完成し、4月1日から供用開始する。

同組合は石岡市、小美玉市、かすみがうら市、茨城町の4市町で構成。1997年、国が県に通知した「ごみ処理広域化計画」を受け、県は県内を10ブロックに分け広域化処理を推進。三つに分かれていた4市町の組合の再編統合により、新たな霞台厚生施設組合が誕生。2017年に新施設建設に着手した。

建設に当たっては設計、建設、運営を一括で担う「DBO方式(デザイン・ビルド・オペレート)」を採用。日立造船・極東・株木特定建設工事共同企業体が受注した。総工費は165億2400万円。

クリーンセンターは、ごみ焼却施設とリサイクルセンターからなる。1日の処理能力はそれぞれ、215トンと22トン。再生可能エネルギー施設として、ごみを燃やした熱で発生する蒸気を利用し発電。発電量は最大4430キロワットで、施設内での電力などを賄うほか、余剰電力は売電する。焼却で出た主灰と飛灰は全量、外部施設で建設資材などに資源化される。

供用開始に先立ち28日、関係者によって完成を祝う式典が行われる。式典は、センター内組合管理啓発棟大会議室で行われ、4市町の首長や工事関係者らが出席。感謝状贈呈やテープカットセレモニーが行われる予定。

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