たけのこの旬は短い
たけのこが旬です。
たけのこは、生えてきたら急いで掘らないと竹になってしまいます。
生えてきたその瞬間が勝負。
なので、4月から5月末にかけてのこの時期には新鮮なたけのこが出回ります。
さらに時間勝負でもあるので、タイミングによっては思いがけずお安く手に入ったり、竹林を所有している方からいただけたりします。
今年は福岡からこんな立派なたけのこが届きました。
太いのが4本も!
生のたけのこを貰ってもアク抜きできないから困るー、という話も聞きますが、アク抜きは簡単です。
時間はかかるけど作業自体は簡単なので、家にいることが多いこの時期、ぜひ試してみましょう。
家で一番大きな鍋を用意しよう
たけのこは掘るのも時間勝負ですが、茹でるのも時間勝負です。
たけのこは収穫されてからどんどんアクが強くなっていきます。本当に収穫されたばかりだとアク抜きも必要ないほどです。
しかし、これは前日の朝に収穫されたものなので、とにかく急いで茹でました。
産地直送だと普通に店頭で買うよりも新鮮なものが手に入ります。
【準備するもの】
- 家にあるなるべく大きな鍋
- 米ぬかor米のとぎ汁or米ひとつかみ(無洗米ではないもの)
たけのこのアク抜きには米ぬかが必要、と聞いたことがある人もいると思います。スーパーや八百屋で買うと米ぬかも付けてくれることが多いです。
しかし、ない時には、米のとぎ汁や普通の米で代用することもできます。米はまわりについているぬかの部分が必要なので無洗米ではないものにしましょう。
まずは、皮を適当に剥きます。
上の方から剥いていって、少し茶色い部分が残っている皮から下を数枚残すくらいで良いでしょう。鍋の大きさの問題もあるので、多めに剥いても良いです。
皮を多めに残しておいた方がアクがしっかり抜けるといわれています。
アクが出てきやすいようにこのように穂先を斜めに切り落とします。
こんな感じになってます。
次にこのように皮に切れ目を入れます。
そのままのサイズで鍋に入れば切らなくてもいいのですが、うちの一番大きな鍋でも入らないので2つに切ります。
茹で時間は1〜2時間、あとは一晩放置するだけ
さて、たけのこの下準備が終わったら茹でます。
まずは鍋にたけのこを入れてみましょう。
うちにある一番大きな鍋でも、2本分がやっとでした。
鍋にたけのこを入れたら、しっかりかぶるところまで水を入れます。
この時は、米ぬかもとぎ汁もなかったので米を入れました。
量は適当にひとつかみ。水の量も、たけのこから出るアクの量によってその時々で違うので、どのくらいの量が良いかは運任せです。
さて、茹でてみましょう。
火加減は最初は強火、沸騰したらフタをして弱火にします。
吹きこぼれないように注意してください。
茹で時間は1時間から2時間くらい。
たけのこの大きさとアクの強さ(土から抜いた経過時間で推測)を考えて、適当に加減します。
そう、たけのこは自然のもので、それぞれ個性も違うのできっちりした正解はないのです。今回は、わりと太めなので、2時間くらい茹でました。
茹で上がりの目安としては、根元の太い方に竹串を刺してみてスッと入ればオッケーです。
そして、一晩放置。
一晩置いておきましょう、という表現もよくありますが、これも適当な感じです。
だいたい6〜8時間くらいだと思えば良いのじゃないでしょうか。
筆者の場合は、夜に仕込んで、翌日の朝に鍋から出しました。
こんな感じです。
残りの2本は次の日の朝から米のとぎ汁で茹でました。
研ぎはじめのなるべく濃いめのとぎ汁を使い、足りない分は水を足します。
とぎ汁で茹でられるたけのこ達。
去年の写真が見つかりました。米ぬかで茹でています。
茹で上がりはどのやり方でも大差ないというのが個人的な感想です。
茹で上がったたけのこで「たけのこご飯」を炊いた
茹で上がったたけのこは、さっそく食べてみたい。
まずは皮を剥きましょう。
硬く茶色い皮は料理に使いませんので、剥いたら捨ててOKです。
内側の方の柔らかい皮は食べられますので、とっておきましょう。
どこまで食べられるか、というもの適当に自分の好みで。
ちょっと囓ってみて、いける、と思った部分がオッケーです。
では、このたけのこを食べてみましょう。
まずは、適当な大きさに切ります。
最初の料理は、王道のたけのこご飯です。
【材料】
- 米 2合
- たけのこ 中1本
- 油揚げ 1枚
- かつおだしの素 大さじ1(またはだし汁)
- 薄口醤油 大さじ2
- 塩 小さじ1
だしの素・薄口醤油・塩のかわりに麺つゆを使ってもおいしいです。その場合は、商品に書いてある容量を参考にしましょう。
- 米は普通にといで、ざるにあげ、炊飯器の目盛りどおりに水(分量外)を加減します。
- かつおだしの素、薄口醤油、塩を入れます。家にあるものを使えば良いと思うので、上の分量は目安にしてください
3.たけのこと油揚げも入れて、さっくり混ぜて、普通に炊きます。
炊き上がりました。
さっくり混ぜて、
いただきます。
新鮮なたけのこは、ほっこりした食感でほのかな甘みがあって、とてもおいしいです。この時期にしか食べられない春の味覚です。
残りのたけのこは、冷蔵庫で保存できます。
保存容器に入れて、水を張っておきましょう。1週間くらいは食べられますが、だんだん風味が落ちていくので、なるべく早く食べた方がいいですよ。
さて、残ったたけのこ、どうやって食べましょう。
煮物、天ぷらなど、定番の和食も良いのですが、たくさんあるので普段はできないような意外な使い方もしてみましょうか。
さてさて次回は、たけのこを使っていろいろな料理をしてみますよ!
書いた人:工藤真衣子
カメラマン。美しい人が好きなのでグラビア、音楽が好きなのでライブ写真、映画やドラマが好きなのでスチール写真、美味しい食べ物が好きなのでグルメ写真。雑誌、WEBなど各メディアで活動中。趣味は美味しい料理を作って食べること。子供写真スタジオ「アトリーチェ」の経営もしております。
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May 24, 2020 at 03:30PM
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