拓殖大の藍澤淑雄准教授（国際協力学）のゼミ生は昨年から、マレーシア・コタキナバル市のガヤ島にある人口約４０００人のロクウライ村で、ごみ問題解決プロジェクトに乗り出している。この島ではごみ行政が行き届かず、海辺はごみで埋め尽くされていた。ペットボトルなどの有価ごみをリサイクルする仕組みもなかった。
昨春、拓殖大に赴任した藍澤さんは当時２年生のゼミを受け持った。マレーシアの本土から約２キロ離れたガヤ島をかつて訪れたことがあり、そこが「ごみの島」になっていることを伝えると、５人が行動を起こした。渡航費用をアルバイトなどでため、初めてロクウライ村を訪れたのは夏休み中の昨年９月。住民は水上集落で暮らし、漁で生計を立てていた。
ゼミ生は「解決の糸口として地域の人々が主体的に有価ごみを回収する仕組みを構築したい」と考えた。まず、サッカーやバレーボールで交流を深めた現地の子どもたちを通じ、親たちにごみ問題を考えるワークショップに参加するよう呼びかけた。しかし、来場者はゼロ。ならば、と子どもたちにペットボトルの回収を呼びかけると、１００人以上が集まり親も加わった。こうして、１２日間の試行錯誤の日々が過ぎた。
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May 17, 2020 at 10:00AM
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持続可能な未来へ：／３ 拓殖大 島のごみ問題解決へ行動 - 毎日新聞
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