そして戦後、農業に化学肥料が投入されるようになると、不要となった屎尿の処理問題がいきなり浮上したのです。
更にアメリカ式の大量消費社会への転換とともに排出されるゴミの量も、かつてとは比較にならないほどふくれあがります。生産活動で生じる工場廃液も垂れ流しだったので、都市近郊の海は漂着ゴミとヘドロで悪臭を放ち、多くの地域で遊泳が禁止となりました。
昭和32(1957)年からはじまった江東区沖の東京湾の埋立地の最終処分場「夢の島」は、当初埋め立てや焼却もしていないゴミをそのまま野積みにしていたため、大火事が発生したり、ハエやネズミの大量発生が起きるなど、さまざまな社会問題が生じました。現在はきれいな公園に整備されていますが、かつての見渡す限りのゴミの山の風景は、つとに有名ですよね。
現在、世界は人口増加と急速な都市化により、廃棄物の年間発生総量は、2016年でおよそ20億t超だったものが、2050年ごろには34億tにまで膨れ上がると予測されています。高所得国の先進国では世界人口のわずか15%程度なのに、世界の廃棄物の1/3以上を排出しています。これに加えて、アジアや大洋州、アフリカなどの新興国の出す廃棄物も今後2~3倍に増加すると考えられます。
生態系や生物生存の阻害要因となることが懸念されているプラスチックゴミは、年間2億5,000tもの量が廃棄され、800万tが海に流出しています。いずれ海のプラスチックゴミの総重量は、全世界の海の魚類の総重量をも上回るという、驚くべき試算(2019年環境白書より)も出されています。
リサイクル・リユース運動やプラスチック容器使用規制など、世界でごみを減らす活動は温室効果ガス抑制と歩調をあわせて進んではいますが、現状ではそうした取り組みは「焼け石に水」レベルと言うしかありません。
なぜなら、文明社会ではより平等で便利で安全なインフラや移動手段を構築するためにますます多くの資源を必要とし、発達増殖する電脳社会のネットワーク構築のために多量の電気製品と電気を必要とするからです。
火力発電がたとえ減少しても、鉱物・ガス・液体などの埋蔵資源の需要は増えこそすれ減ることはないでしょう。軽くて再利用可能なプラスチックを禁止にしても、ガラスや紙を使うことは、別のルートでの環境負荷が大きくなるという提言もあります。
人類には、ストローやレジ袋をなくすだけにとどまらない、根源的な変革が求められています。今のような文明社会に生きながらも私たちが環境負荷やゴミを減らすために出来ることが少なくとも二つある、と筆者は考えます。人間の屎尿の処理方法、そして私たち人間自身の体の扱い方です。
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May 29, 2020 at 05:05PM
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