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Tuesday, April 28, 2020

在宅で断捨離、ごみの自己搬入増加 鈴鹿の処理施設、感染に不安 - 中日新聞

ごみの自己搬入で順番待ちする車列=鈴鹿市国分町の市不燃物リサイクルセンターで(一部画像処理)

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 大型連休の本格化を控え、鈴鹿市は、市民がごみを処理施設に直接持ち込む「自己搬入」の動向に神経をとがらせている。新型コロナウイルス感染予防で増えた自宅滞在時間を市民が大掃除に充て、生じたごみを手に押し寄せるのでは、との懸念がある。受け入れ現場の感染リスクが高まることになりかねず、市は「可能な限り地元の集積所を利用して」と呼び掛けている。

 プラスチックごみや不燃性粗大ごみなどの自己搬入を受け付ける市不燃物リサイクルセンター(国分町)。二十八日午前十時半すぎ、平日にもかかわらず、ごみを捨てに来た市民の自家用車が敷地内で順番待ちの長い列をつくっていた。

 引っ越しシーズンでもある春はもともと利用者が多いが、今年は例年以上。三月の自己搬入車両は七千二百七十五台で前年同月より10・2%多い。増加傾向は四月も続き、市から管理運営を委託されている鈴鹿エコセンターの統括責任者、木下雅司さん(42)は「昨年より平日は二割増し、土曜なら三割増し」。三月は二日から市内の小中学校で臨時休校が始まるなど外出自粛ムードが広がり、「外出を自粛した人が家の掃除で出たごみを捨てに来ているのでは」と分析する。

 懸念されるのが現場の感染リスク。書類の記入を求める受け付け業務や、持ち込まれたごみをチェックする業務の従業員らは、利用者と間近で接することもあり、マスクに加えてフェースガードも着用している。リサイクルセンターは日曜日と年末年始を除いて原則運営しており、大型連休中に利用者が押し寄せれば現場の緊張はさらに高まる。

 同様の事態は、可燃性粗大ごみなどの自己搬入を受け付ける「清掃センター」(御薗町)でも生じている。両センターで受け付けるごみのうち、種類によっては曜日に縛りがあるものの、各地域の集積所に出せるごみもある。市廃棄物対策課の渥美敏彦課長は「市民に感染させないことも大事だが、作業員が感染すれば施設の運営が継続できなくなる」と訴え、不要不急の自己搬入の自粛を求めている。

 (片山健生)

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