【バンコク=大重真弓】プラスチックごみによる海洋汚染が深刻化している東南アジアで、使い捨てプラ製品のごみ増加への懸念が高まっている。新型コロナウイルスの感染防止対策として食事の持ち帰りや宅配が増えたためだ。プラごみ撲滅を目指すタイでは、プラ製品の再利用やごみの分別徹底を呼びかけているが、国民の意識の高まりは今ひとつだ。
タイでは首都バンコクなどで3月22日以降、大半の商業施設が営業停止となり、飲食店は持ち帰りと宅配での営業のみとなった。各店舗はプラスチック製の容器やスプーン、フォークなどを調達し、持ち帰りなどに対応し始めた。この結果、都市部を中心にプラごみが急増した。
バンコクのごみ収集作業員、チャワリット・コンソムブーンさん(42)は「収集量が通常の2倍に増えた。回収しきれないこともある」と語った。
タイ天然資源・環境省は今月、飲食店に対し、プラ製品の過剰使用をやめるよう注意を促した。非営利組織「タイ環境研究所」は17日、非常事態宣言が発令された3月26日以降、1日当たりのプラごみ発生量が想定より約15%増加し、6300トンに上るとの推計を発表した。
タイを含む東南アジアは元々、飲食物を持ち帰る屋台文化が浸透し、使い捨てプラ製品の大量消費地とされてきた。近年は海外からプラごみを受け入れるようになったため、ごみの総量が増加し、一部が海洋に流出するなど社会問題化している。
このため、東南アジア諸国連合(ASEAN)は昨年の首脳会議でプラごみ撲滅を目指す「バンコク宣言」を採択し、タイやベトナム、フィリピンなどでレジ袋の利用制限などの取り組みが本格化しつつあった。
バンコクの飲食店の多くは、持ち帰りの際の容器持ち込みを歓迎し、割引サービスを提供しているが、飲食業者は「衛生上、使い捨てのほうが安全と考える人が多い」と話す。ゴミ減量への効果は限定的なのが実情だ。
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April 27, 2020 at 04:10AM
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持ち帰りや宅配増えてプラごみ増加の懸念…東南アジア - 読売新聞
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